意外と知らない!?赤ちゃんのミルクのこと
ミルクを使う人に知ってほしい、
ミルクメーカー担当者が話すミルクの使い方のあれこれ
私たちが育児イベントではじめて子育てをするママやパパにお話しすると、へぇー、と感心されるミルクの知識を集めてみました。
- 生後0か月から1歳頃まで使えるミルク(乳児用調製乳)についての記事です。
ミルクの作り方(調乳方法)
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粉ミルクでミルクを作るときのお湯の温度は70℃以上
生後0か月から1歳まで使える粉ミルク(乳児用調製粉乳)は、一度ふっとうさせた70℃以上のお湯で作ります。
ふっとうしたてのお湯や、80℃や90℃のお湯でも大丈夫です。なお70℃以上のお湯はとても熱いので、ミルクをつくる人が、お湯や熱くなった哺乳びんでやけどをしないようにじゅうぶん気をつけてください。
ポイントは「一度ふっとうさせた70℃以上のお湯でミルクを作る」ということ。70℃以上のお湯で溶かすのは、ミルクを「殺菌するため」に必要です。
災害や停電、ガスが使えない時など、70℃以上のお湯が手に入らない場合にそなえて、液体ミルクの準備がおすすめです。 -
ミルクをつくった後は、ミルクを冷ます
70℃以上のお湯で作ったミルクをそのまま赤ちゃんに上げないで!やけどをします!!
哺乳びんに流水を当てて冷まし、36℃(人肌)くらいまで冷めていることを確認してから赤ちゃんに上げてください。ミルクの作り方
(「粉ミルク、お湯」の順に入れてつくる方法)
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消毒した哺乳びんにすりきりで正確にはかったミルクを入れます。
*スプーンすりきり1 さじ(約2.6g)のできあがり量は20mlです。 - 一度ふっとうした70℃以上のお湯をできあがり量の約1/2ほど入れます。
- 乳首とフードをつけ、哺乳びんが熱いので、清潔なタオルを巻くなどし、軽く振って溶かします。
- できあがり量まで70℃以上のお湯を加えます。
- 乳首とフードをつけ、さらによく溶かし、水につけ体温くらいにさまします。
ミルクの作り方は動画でも確認できます。
動画はこちら
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消毒した哺乳びんにすりきりで正確にはかったミルクを入れます。
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冷ますのが大変…ミルクをつくるときに、湯冷ましを加える方法
「冷ますのが大変なので、湯冷ましを使ってもよいですか」というご質問をいただくことがあります。
まず大切なのは、生後0か月から1歳まで使える粉ミルク(乳児用調製粉乳)には、一度ふっとうさせた70℃以上のお湯を入れて混ぜること(70℃以上のお湯で溶かすのは、ミルクを「殺菌するため」に必要です)。70℃以上のお湯を入れたあとであれば、清潔な湯冷ましを加えることが可能です。- (湯冷ましの保存期間と保存方法)
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ふたのついた清潔な容器に入れた湯冷ましの保存期間は24時間以内。24時間ごとにつくりかえてください。
冷ましたあとの湯冷ましの保存方法は、常温でも冷蔵でも、どちらでも大丈夫です。なお、つくってから24時間以上の湯冷ましは使わないでください。 - ミルクを「粉ミルク、お湯」でつくる方法の場合
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- 哺乳びんに粉ミルクを入れます。
- 次に一度沸とうさせた70℃以上のお湯を、できあがりの量の半分くらい入れて、ミルクを溶かしてください。
- そのあと、残りの半分の量のお湯を入れてミルクをさらに溶かしてください。残りの半分の量のお湯には、湯冷ましをつかうことが可能です。
- ミルクを「お湯、粉ミルク、お湯」でつくる方法の場合
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- 哺乳びんに一度ふっとうさせた70℃以上のお湯を半分くらい入れてください。
- 粉ミルクを加えて溶かしてください。
- そのあと、残りの半分の量のお湯を入れてミルクをさらに溶かしてください。残りの半分の量のお湯には、湯冷ましをつかうことが可能です。
市販のミネラルウォーターを湯冷ましのかわりに使う場合は、メーカーに確認してから使ってください。
ウォーターサーバーのお水の場合も、供給会社に湯冷ましのかわりに使えるものか確認してください。
ミルクを作る時にチェックしたいお水のこと
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ミルクは水道水で作って良い
粉ミルクは水道水で作ることを想定しています。ウォーターサーバーのお水を使うときは、ウォーターサーバーの供給会社に、赤ちゃんのミルクに使えるものか確認してください。
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井戸水でミルクを作るときは、水質検査をパスした井戸水を使う
ご自宅用の井戸が水道水と同程度の水質か、定期的に検査してパスしているか確認して使ってください。
なお、水害や地震などの災害が発生したあとは井戸や井戸水が汚染されていることがあるため、個人用の井戸の井戸水は水質を確認済であっても使わないようにしてください。不安があるとき、井戸水は使わず、水道水やミネラルウォーターを使ってください。 -
ミネラルウォーターでミルクを作る場合は、硬度を見る
ミネラルウォーターのパッケージに書いてある水の硬度を確認して、硬度が60以下のものを選びましょう。
災害時で選択が限られている場合は、硬度300以下(国が定める水道水の基準以下)のものであれば大丈夫。また硬度300以上の水しか手に入らない場合は、ずっと使い続けるのではなければ大丈夫。
給水車で供給される水でミルクを作る場合は、くみ置きしたものよりもその日に手に入れたもの水を使うようにしてください。 -
ミネラルウォーターやウォーターサーバーは中性のものを使う
アルカリイオン水などアルカリ性のお水では粉ミルクを作らないでください。日本国内で製造されている市販のミネラルウォーターの場合、特に記載がなければ中性のお水です(ウォーターサーバーは供給先に確認を)。災害時など、これしか選択肢がない場合は使ってください。ずっと使い続けるのではなければ大丈夫。
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水素水は使わない
水素水を生成する水質調整器のメーカーに問い合わせたところ、水素水は赤ちゃん用のミルクに使わないでください、と回答がありました。
災害時など、これしか選択肢がない場合は使ってください。ずっと使い続けるのではなければ大丈夫。
意外と知らない、粉ミルクや液体ミルクのまめ知識
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赤ちゃんにミルクをあげる時の、ちょうど良いミルクの温度は36℃くらい
ミルクは、母乳と同じくらいの温度で上げてください。母乳の温度は体温とほぼ同じなので、だいたい36℃くらいが適温です。手首のうらなど、皮ふの薄いところに哺乳びんをあてて、体温と同じくらいに感じられれば36℃くらいです。36℃くらいのことを「人肌くらい」ともいいます。
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飲み残しのミルクは赤ちゃんに上げない
赤ちゃんが飲み残したミルクを次の授乳の時に上げてはいけません(一度口をつけたミルクは雑菌が入って増えているかもしれないからです)。
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飲み残しのミルクは、大人が飲んでも良い
飲み残しのミルクは大人が飲んでも大丈夫。コーヒーなどに入れても良いですが、飲み終わってから時間がたってしまったものは飲まないでください。
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人肌よりも冷めてミルクを温めたいとき、電子レンジでは温めない
電子レンジで温めると、外側はちょうど良いのに中の方は熱い、ということがあり、赤ちゃんがやけどをする危険があります。湯煎(ゆせん)で、ミルクを入れた容器をゆっくり回しながら温めてください。
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牛乳を粉にしただけでは、赤ちゃん用の粉ミルクにはならない
母乳の成分を参考に、赤ちゃんの発育や健康に適したミルクになるように、いろいろな原料を組み合わせています。また乳児用調製乳に含まれる栄養素の量には、国の基準がありますので、これに合うように作っています。
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乳児用調製乳(粉ミルクや液体ミルク)は製造する前に、
国から製造や販売の許可をもらっている厚生労働省と消費者庁に商品設計や製造、パッケージの内容等に関する書類を提出して、国の定める乳児用調製乳の基準を満たしているかなどのチェックを受けています。
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ミルクや母乳は赤ちゃんにとっての水分補給でもある
母乳の約87%は水分。赤ちゃんは授乳で栄養素だけでなく、水分も取り入れています。生後5、6か月頃までは、母乳やミルクだけで1日に必要な水分をとることができます。ただ、お風呂の後などたくさん汗をかいてしまったときは、母乳やミルクのじゃまにならない程度に、白湯や麦茶など、生後3か月を過ぎたら赤ちゃん用ポカリスエットで水分補給しても良いでしょう。
粉ミルクの保存の仕方とサイズ選び
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粉ミルクは冷蔵庫で保管しない
粉ミルクは常温で保管してください。冷蔵庫に入れてつかうと、結露によって粉ミルクが固まりやすくなります。また粉ミルクが固まりやすくなり、一度固まると元には戻りませんので、冷蔵庫では保管しないでください。粉ミルクはあついのも苦手。直射日光に当たるところや、ガス台の近くなど高い温度になりがちなところには置かないでください。
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粉ミルク缶を開封したら、1か月で使い切る
粉ミルク缶には外ぶたと中ぶたがあります。中ぶたを開けるとミルクを開封したことになります。
中ぶたを開けたら、1か月で使い切ってください。外ぶたに開封した日を記入するところがありますので、開封日を書いておきましょう。 -
ミルクを1日あたり200ml以上使うなら、粉ミルクの大缶を選ぶと良い
毎日、1日あたりミルクを200ml分ずつ使うと、1か月間で粉ミルクを約780g分消費します。
ビーンスタークすこやかM1大缶の内容量は800gなので、1缶分を1か月で使い切ります。 -
粉ミルクの大缶(800g)1缶で約6リットル分のミルクができる
ビーンスタークすこやかM1の大缶は800g入りです。日本人の食事摂取基準では赤ちゃんが飲む母乳やミルクのめやす量は750ml(500mlのペットボトル1本半分)。
ミルクのみで授乳の場合、1日で750ml分の粉ミルクが必要→約100gの粉ミルクが必要→大缶1缶は約8日でなくなる、ということになります。
※母乳やミルクを飲む量は赤ちゃんご本人や、そのときの気分や眠さ、お腹の空き具合によって違います。1日で750mlより少ない日もあれば、多い日もあります。誰にもわからないですし、赤ちゃん本人もよくわからないかもしれません。めやす量とは異なる場合も、あまり気にし過ぎないでくださいね。 -
缶に入っているスプーンは、乳児用調製粉乳とフォローアップミルクでサイズが違う
缶入りの赤ちゃん用のミルクには、ミルクをつくるときに使うプラスチック製のスプーンが入っています。
スプーンはミルクの種類ごとに、またミルクのメーカーごとに大きさが違います。他のメーカーのスプーンは使わないでください。
乳児用調製粉乳は、ビーンスタークすこやかM1の場合、800g入り、300g入りの缶に入っているスプーンは、1さじで20ml分の粉ミルクをはかることができます。
フォローアップミルクは、ビーンスタークつよいこの場合、800g入り、300g入りの缶に入っているスプーンは1さじで40ml分の粉ミルクをはかることができます。
ビーンスタークすこやかM1には、1さじで50ml分の粉ミルクをはかることができる便利なスプーンを提供しています。
あまったミルクの活用法
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あまった粉ミルクや液体ミルクは離乳食や大人の料理に使える
あまった粉ミルクや液体ミルクは、離乳食はもちろん、大人のお料理や飲み物にも使えます。
特に離乳食にはおすすめで、赤ちゃんの発育や健康に役立つ栄養素をプラスできます。
赤ちゃんがミルクを卒業して、残りの粉ミルクや液体ミルクをどうしよう…というお話しを聞きますが、そんなときは大人用に、牛乳の代わりにさまざまなお料理やお飲み物にお使いいただいて大丈夫。ただし牛乳アレルギーの方や、牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする方はお控えください。
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